AIで自作WordPressテーマに乗り換えた話|表示速度3倍・PageSpeed96点

読了 約6分 たびすけ
AIでWordPressテーマを自作し表示速度を改善した記事のアイキャッチ

これまで購入した有料のWordPressテーマを使っていましたが、思い切って捨て、対話型AIと組んで自作の新テーマ「Journal」に乗り換えました。いま読んでいるこのブログ「経理のAI仕訳帳」も、その Journal で動いています。

たびたび

有料テーマに限界を感じて、AIと一緒に自作テーマ「Journal」を作りました。判断の流れと数字を、再現できる粒度で残します。

結果は明確です。スマホの表示速度は約3倍、PageSpeedは96点。ついでにプラグインも18個から6個に整理しました。何をどう判断して進めたかを記録します。

有料テーマに感じていた限界

不満だらけだったわけではありません。むしろ高機能でした。ただ、使い込むほど引っかかる点が増えていきました。

  • 設定項目が多すぎて、全部は覚えきれない。多機能ゆえに、どこで何を変えるのか把握しきれない
  • 思ったとおりのデザインにできない。用意された枠内での調整になり、細部で妥協が出る
  • 決定的だったのは、有料テーマを使っていてもPageSpeed Insightsのスコアが低かったこと

多機能の代償として重さを抱え、カスタマイズも頭打ち。「これ、自分の要件に合わせて作り直したほうが早いのでは?」と考えるようになりました。

「AIに作らせた方が早くないか?」

コードは趣味で書きますが、テーマをフルスクラッチで組むのは個人だと時間が足りない。そこで対話型AIと役割を分けました。

  • 要件定義・設計・優先順位 → 自分
  • 実装のたたき台 → AI
  • レビューと本番反映の判断 → 自分

「こう動かしたい」を具体的に渡すほど、返ってくる実装の精度は上がります。曖昧な指示は曖昧な結果になる——仕様を詰める経理の仕事と本質は同じでした。

実際に入れた改善(ざっくり中身)

「自作」と言っても、奇抜なものを作ったわけではありません。ブログに必要な定番機能を、軽く・自分の要件に合わせて積んだ、という内容です。

  • テーマに内蔵した機能:ダークモード/追従する自動目次/コードのシンタックスハイライト/シェアボタン・関連記事/会話吹き出し・ボックス・マーカーなどの装飾/SEO(OGP・構造化データ)
  • 執筆と回遊の支援:内部ブログカード/手順・FAQ・比較のブロックパターン/手動指定とタグ・カテゴリを組み合わせた関連記事/公開日と更新日の分離表示
  • 運用機能:投稿別SEO設定/一元管理CTA/モバイルメニューと画像表示のキーボード操作/チェックサム付きの自動更新
  • プラグインをテーマに巻き取り:目次・コードハイライト・問い合わせフォームなどを自前実装し、プラグインを18個→6個に削減
  • 速度のための具体策:重いコードハイライト用JS(約120KB)を軽量なものへ置き換え/一覧のサムネ画像を適正サイズで配信/不要なJavaScriptを削減
  • データベースも最新化:MySQL 5.7 → MariaDB 10.5 へ移行

つまずいた点と、その対処

たびたび

AIに任せただけで完成、とはいきません。本番反映と最終判断は、こちら側の仕事です。

実際、記事カードのリンクがHTMLの入れ子で壊れ、本文が出ない不具合も出ました。原因を切り分け、構造を直して解消。検証と修正の積み重ねが品質を決めます。

そして一番ハマったのが、モバイルだけ表示速度が激落ちした件です。原因はGoogle AdSenseの自動広告(Auto Ads)。長い記事ページで広告枠を差し込む処理が重く、本文の描画を2秒以上も遅らせていました。Auto Adsを外したら、一気に改善しました。

遅さの原因は広告スクリプトだった

計測ツールの数値を「サーバーが遅い」と思い込むと迷子になります。実際はサーバーは速く、広告スクリプトが描画を止めていた。スコアの「内訳」まで見るのが大事でした。

結果(実測)

指標Before(有料テーマ)After(Journal)
表示速度(LCP・モバイル)9.1秒2.4秒
PageSpeedスコア低評価96点
不要なJavaScript553KB223KB
プラグイン数18個6個

要件を絞るほどテーマは軽くなる

多機能テーマを「盛る」より、自分の要件に絞って「削る」ほうが速くなる。プラグインも同じ発想で減らせます。

AIは「個人のリソースの壁」を壊す

今回いちばん実感したのはこれです。テーマの自作も、プラグインの全面見直しも、やればできるが、個人の時間では現実的でなかった作業でした。それがAIと組むことで、現実的なコストで実行できるようになった。

裏を返せば、これからは「どうAIを使うか」が、エンジニアかどうかに関係なく効いてくるということ。本業が経理でも、AIを道具として使いこなせれば、できることの範囲は一気に広がります。

その後はJournalを含む5つの個人開発を進め、実装だけでなくテストと運用までAIへ任せる範囲が広がりました。現在の分担は、バイブコーディングで一人開発がどう変わったかにまとめています。

テーマ「Journal」を公開しました

Journalは現在、インストール用ZIPとして公開しています。WordPress 6.4以上・PHP 7.4以上に対応し、導入後はWordPress管理画面から更新できます。このブログで実際に使っているテーマを、そのまま配布しています。

まとめ

非エンジニアでも、AIと組めば「自分専用の道具」は作れます。大事なのは、何を作るかを決め、公開後の更新と品質まで判断する側に回ることでした。Journalも実サイトで使いながら更新を続けています。

AIへ下書き、画像設定、公開後確認まで任せる現在のWordPress運用は、次の記事にまとめています。

devXserverのWordPress運営をAIに手伝わせると、どこまで効率化できるのかXserverにSSH接続できる環境があれば、AIにWordPressの下書き作成、アイキャッチ設定、内…