XserverのWordPress運営をAIに手伝わせると、どこまで効率化できるのか

読了 約8分 たび

WordPressブログの運営は、記事を書く以外にも細かい作業がたくさんあります。

下書きを作る。アイキャッチを設定する。過去記事を確認する。内部リンクを入れる。メタディスクリプションを整える。公開後にOGP画像が反映されているか見る。

こういう作業を毎回ブラウザの管理画面だけでやると、地味に時間がかかります。そこで最近は、Xserver上のWordPressにSSH接続し、デスクトップアプリからAIへ指示して、運営業務の一部を手伝わせています。

この記事で言いたいこと

XserverにSSH接続できるWordPressなら、AIに下書き作成、アイキャッチ生成・設定、内部リンク確認、文章校閲、公開後チェックを手伝わせられます。ただし、記事の中身そのものは人間がリライト・判断した方がよいです。

AIに任せられるのは「記事を書くこと」だけではない

AI活用というと、すぐに「本文を自動生成する」話になりがちです。

もちろん本文のたたき台を作ることもできます。でもブログ運営で本当に効くのは、本文生成よりも周辺作業の自動化かもしれません。

  • ゴミ箱や下書きにある記事を一覧化する
  • 記事タイトル、slug、公開状態を確認する
  • 古い記事を新テーマ向けのHTMLに整える
  • アイキャッチ画像を記事内容に合わせて作る
  • WordPressに画像をアップロードして、記事のアイキャッチに設定する
  • 内部リンクやメタディスクリプションを確認する

このあたりは、AIと相性がいいです。人間が毎回クリックして確認していた部分を、AIがWP-CLIやファイル操作でまとめて処理できます。

XserverにSSH接続できると、できることが増える

Xserverでは、SSH接続とWP-CLIが使える環境なら、WordPressの投稿やメディアをコマンドから操作できます。

たとえば、AIにデスクトップアプリ上で次のように頼めます。

この記事の内容に合うアイキャッチを作って、WordPressにアップロードして、投稿ID 7152 のアイキャッチに設定して。公開ページのOGP画像も確認して。

人間がやると、画像を作る、保存する、管理画面を開く、メディアにアップロードする、投稿編集画面で設定する、公開ページで確認する、という流れになります。

AIに任せる場合は、画像生成、サーバー転送、wp media import_thumbnail_id の更新、公開ページの og:image 確認まで一気に進められます。

管理画面だけで頑張らなくていい

WordPressは管理画面から操作するもの、という感覚が強いですが、SSHとWP-CLIが使えると運営業務のかなりの部分をコマンド化できます。AIはこのコマンド化された作業の実行役として使いやすいです。

下書き作成もAIに任せられる

記事の下書き投入も、AIに任せやすい作業です。

ローカルでGutenberg向けのHTML、タイトル、抜粋を作り、サーバーへ転送して、WP-CLIで下書き投稿として作成する。これだけなら、人間が管理画面に貼り付ける必要はありません。

  • タイトル案を作る
  • 抜粋を120文字前後で作る
  • 本文をブロックHTMLとして整える
  • 下書きとしてWordPressへ投入する
  • 管理画面の編集URLを返す

ここまでAIにやってもらえば、人間は管理画面で最終確認し、必要な部分だけ直せばよくなります。

ただし、記事の中身はリライトが必要

とはいえ、AIに本文をそのまま任せればよいかというと、そこは微妙です。

AIは構成を整えるのが得意です。見出しを作る、表を作る、文章のねじれを直す、読みにくい段落を整理する。こういう編集作業はかなり頼れます。

一方で、「その記事に自分の経験が入っているか」「読んだ人に何を持って帰ってほしいか」「このブログらしい言い方になっているか」は、人間が見た方がいいです。

特に旧記事のリライトでは、AIが文章をきれいにするだけだと、どこか薄い記事になりがちです。古い記事の中にある自分の経験や失敗談を拾い直し、今の視点で書き換える必要があります。

AIに丸投げしない方がいい部分

記事の主張、実体験、読者に伝えたい温度感は、人間が握っていた方がいいです。AIはその素材を読みやすく整える役にすると強いです。

内部リンクと校閲はかなり任せやすい

一方で、内部リンクの設定や文章の校閲はAIに任せやすいです。

たとえば、公開済み記事のslugやタイトルを一覧化しておけば、AIは新しい記事の文脈に合う関連記事を探せます。

  • 会計ソフトの記事からAPIの記事へリンクする
  • AI前提の内部統制の記事から経費精算AIの記事へリンクする
  • WordPressテーマの記事からブログ運営の記事へリンクする

こういうリンク候補を出し、本文中の自然な位置に入れる作業はAI向きです。

文章校閲も同じです。表記ゆれ、長すぎる文、見出しと本文のズレ、メタディスクリプションの長さ、読みにくい箇条書きなどは、AIにチェックさせるとかなり拾えます。

アイキャッチ画像の差し替えは特に相性がいい

今回かなり効果を感じたのが、アイキャッチ画像の差し替えです。

既存の記事では、黒背景に青いネオンのような画像が多く、少しダークな印象に寄っていました。記事の内容は経理、AI活用、WordPress運営なので、もう少し明るく、業務ブログとして読みやすい雰囲気にした方が合いそうです。

AIに記事タイトルと内容を読ませ、記事ごとに画像の方向性を変えて生成し、WordPressへアップロードしてアイキャッチに設定しました。

これは人間がやるとかなり面倒ですが、AIに任せると流れ作業にできます。しかも公開ページの og:image まで確認できるので、SNSで共有したときの見え方もチェックできます。

ブログ運営AI化の現実的な分担

実際にやってみると、AIに任せるべき部分と、人間が見た方がいい部分は分けた方がよさそうです。

作業AIに任せやすいか理由
記事一覧の取得かなり向いているWP-CLIで正確に取れる
下書き投入向いているタイトル・本文・抜粋をまとめて登録できる
アイキャッチ作成向いている記事内容に合わせて複数案を作れる
内部リンク候補向いている既存記事一覧と文脈を照合できる
文章校閲向いている表記ゆれや読みにくさを拾いやすい
本文の主張づくり人間が見たい経験やブログの人格が出る部分だから
最終公開判断人間が見たい公開する価値があるかは運営者の判断だから

まとめ:AIはブログ運営の裏方にかなり使える

AIにブログ運営を任せるというと、どうしても「AIが記事を全部書く」話に見えます。

でも実際には、記事を書く前後の作業こそ効率化しやすいです。

XserverにSSH接続できて、WP-CLIでWordPressを操作できるなら、デスクトップアプリからAIに指示するだけで、下書き作成、アイキャッチ設定、内部リンク確認、文章校閲、公開後チェックまでかなり進められます。

ただし、記事の中身はやはり人間が見た方がいいです。AIは文章を整えられますが、その記事を公開する意味や、自分の経験から出る一言までは、運営者が入れた方が強くなります。

なので、現実的にはこうです。

記事の魂は人間が入れる。運営の手間はAIに持たせる。

この分担が、個人ブログでAIを使う一番ちょうどいい落としどころかもしれません。

まとめ

XserverにSSH接続できるWordPressなら、AIはブログ運営の裏方としてかなり使えます。下書き作成、アイキャッチ設定、内部リンク確認、文章校閲はAI向き。一方で、記事の主張や公開判断は人間が握る。この分担が現実的です。